探偵に依頼する際の主な調査項目・料金相場|依頼時の流れも

探偵は浮気調査や人探しなどの代表的な調査に加え、盗聴器の発見やストーカー対策、企業信用調査などを請け負うことも少なくありません。料金は、調査内容や探偵社によって異なるものの、相場を把握しておくとよいでしょう。
この記事では、探偵に依頼できる調査項目と料金相場に加え、依頼時の流れを詳しく解説します。探偵に調査を依頼したいものの、請け負ってもらえる内容やかかる費用の相場が分からず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
1.探偵に依頼できる主な調査項目と料金相場
探偵は以下の業務を行います。
- 【探偵業務】
- 他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るも のを収集することを目的として
- 面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い
- その調査結果を当該依頼者に報告する
引用:警察庁「探偵業について」
報道機関や放送機関などの依頼を受けて調査するものは、探偵業に含まれません。
平成19年に「探偵業の業務の適正化に関する法律」が施行されました。依頼者とトラブルを起こしたり、違法な手段で調査を行ったりする悪質な探偵社は法律で処分されています。
以下では探偵の調査内容について紹介します。
1-1.浮気調査・不倫調査

慰謝料請求をする際は、浮気・不倫の確実な証拠が必要です。探偵に調査を依頼すると、裁判所に提出できる調査報告書や写真、動画など確実な証拠物を集められます。
調査の流れは以下の通りです。
- 事前調査
依頼主から得た情報を精査して、調査スケジュールを組み立てます。調査スケジュール作成後、現場の下見や対象人物の情報収集などを行います。
- 浮気調査開始
情報がそろうと調査開始です。豊富なノウハウをもとに、車両での尾行や街頭尾行など状況に応じて選択し、調査を進めます。
- 浮気相手、立ち寄り現場の確認
対象者と浮気相手、立ち寄り現場を徹底的に記録します。調査の精度を高めるため、確認・記録は欠かせません。
- 証拠撮影
対象者と浮気相手がラブホテルに入っていく姿や宿泊旅行をする様子など決定的な証拠がなければ、浮気や不倫だと認められないことがあります。慰謝料請求で不利にならないように、高度な技術を使い、夜間でも鮮明に対象者だと分かる写真や動画を撮影します。
- 調査報告書の作成
実態を掴んだ後、裁判で浮気や不倫の証拠として使用できる調査報告書を作成します。
費用相場は、約10万〜100万円です。料金体系や浮気・不倫の事実だけを確かめたい、事実を確認して慰謝料請求したいなど調査の目的によって費用が変わります。
1-2.家出・失踪調査|人探し・所在調査

子どもが家出をした、認知症の祖父が失踪したなど大切な家族の行方が分からなくなったときは警察に相談することを思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、警察は事件性があると判断できなければ捜査をしないことが一般的です。そういったケースにおいて、調査を探偵に依頼するという手があります。
家出・失踪調査の流れは以下の通りです。
- 状況確認
いつ失踪したのか、失踪時はどのような状況だったかなどを確認します。
- 原因の究明
仕事や人間関係、金銭問題など失踪した原因を究明します。
- 調査開始
調査は、聞込みや張込み調査です。
人探し・所在調査の目的は、音信不通になってしまった恋人や生き別れた家族などの居場所を特定することです。
専門家に頼んだほうが、自ら家出した人を調査するよりも、居場所の特定は高確率で成功します。また、人探し専門チームがある探偵事務所は、豊富な経験をもとにチームで対応するため、確実に居場所を特定したい人にとっておすすめです。
費用相場は、約10万〜60万円です。料金体系や調査の難易度によって費用が変わります。
1-3.盗聴器・盗撮カメラ発見

探偵の多くは、盗聴器や盗撮器を発見し、撤去する技術を持っています。
電話中にノイズ音がしたり、コンセントプラグに違和感があったり、誰にも言っていないことを知られていたりした場合、盗聴器・盗撮カメラが設置されている可能性があります。
盗聴器や盗撮器は高性能・小型の物があり、個人で発見することは困難であることがほとんどです。また、身近な人が仕掛けている可能性があるため、プロに依頼することをおすすめします。
費用相場は、約3万〜100万円です。難易度のほか、住居・オフィス・車両など調査対象によって値段が変わります。
1-4.ストーカー対策調査

ストーカー被害を警察に届け出た後、スムーズな対応をしてもらうために被害の証拠を集めることが大切です。
探偵が行う調査は以下の通りです。
- ストーカー行為に及ぶ人物を特定する
- ストーカー被害が特定人物の行為によるものだと分かるような証拠を押さえる
- 盗聴器や盗撮器が仕掛けられているかを確認する
ストーカーであると特定した人物を尾行したり、定点カメラを設置して行動を観察したりすることで確実な証拠を掴みます。
費用相場は、約5万〜50万円です。料金体系や調査にかかる日数などで費用が変わります。事前に確認をしておきましょう。
1-5.企業信用調査

新規取引をするか検討している企業や、信頼できる人物かを知りたいときなどに利用する調査です。企業信用調査をすると安心して取引ができ、良好な信頼関係を築きやすくなるでしょう。
調査項目は以下の通りです。
- 【会社組織項目】
- 株主・役員・資本系列・関係会社・設備・従業員概要
- 【営業状態調査】
- 販売先・仕入れ先・金融機関、資金繰り・業歴・業績・経営状況・将来性
- 【代表者調査】
- 学歴・職歴・兼職・資産・趣味・嗜好
引用:葵探偵事務所「調査項目」
費用相場は、約5万〜15万円です。特殊企業の調査の場合は見積金額を算出します。
1-6.身元・身辺調査

関わっている人物が結婚詐欺者であったり、企業スパイであったりすることがあります。大きなトラブルを回避するためには、相手の素性を知ることが必要です。
以下、身元・身辺調査で調べられる内容や対象者の例です。
- 【調査内容】
- 生活スタイル・評判・人間関係・家族構成・嗜好や性癖・資産・債務の有無など
- 【調査対象】
- 企業・夫婦・恋人・採用予定者(就職)・債務者など
引用:葵探偵事務所「調査項目」
なお、2004年に個人情報保護法が施行されたことにより、施行前と比べて身元・身辺調査の制約がかかっています。探偵社ではプロの豊富な経験とノウハウを用いて適切な手段で調査を進めます。
費用相場は、約3万〜100万円です。料金体系や調査内容で費用に差が生じます。
2.探偵に依頼・相談する際の基本的な流れ
探偵に依頼・相談する際に「相談するだけで費用がかかるのだろうか」「予算を大幅に超えた提案をされたとき、断れなかったらどうしよう」と不安に思う方もいるでしょう。
以下は、探偵に依頼・相談する際の基本的な流れです。
- 相談
- 何を調査してほしいのか、今の状況や対象者との関係、対象者の情報な どをヒアリング
- どのように調査するか詳細を説明
- 提案
- ヒアリングした内容をもとに、具体的な調査内容を提案
- 調査費用の見積もりを提案
- 契約
- 調査内容や金額設定に納得できれば契約
- 前払い
- 前払い制の場合は、調査前に支払い
- 調査
- 担当者から経過報告を受けて進捗状況を確認
- 疑問や伝えたいことがあれば、担当者に電話やメールで共有
- 報告書提出
- 調査終了後、報告書と証拠物を依頼者に提出
- アフターケア
- 裁判を行う場合は弁護士紹介
- カウンセラーによるメンタルサポート
相談から、提案、見積まで無料の探偵社もあります。また、調査の難易度やかかる日数などで調査費用が変動するため、知っている情報を細かく伝えましょう。
なお、実績が豊富な探偵社ほど、契約を急かすことはありません。また、探偵業法により、書面での契約が義務化されていることにも留意してください。
探偵社によって調査内容やアフターケアの内容などが異なります。目的に沿った調査が可能か、無料相談やアフターケアの有無などを調べて依頼先を決めることが大切です。
まとめ
探偵は、浮気調査や家出・失踪調査、身元調査などさまざまな項目の調査を請け負います。料金相場は10万円以下の場合もあれば、100万円ほどとなるケースもあるため、依頼する探偵社の料金システムや実績などを確認しましょう。
依頼時は、調査対象の特徴や行動などを詳しく伝えることで、調査計画や見積もりがしやすくなります。納得のいくまで相談した上で、契約することが大切です。
広島で探偵をお探しの場合は、相談・提案・見積無料の葵探偵事務所にぜひご相談ください。